睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が停止する病気です。
1時間に5回以上、または一晩で30回以上呼吸が止まる場合に診断されます。これにより、日中の眠気や集中力の低下、さらに高血圧や心疾患、脳梗塞のリスクが高まります。
肥満やあごが小さいこと、扁桃腺が大きいことなどが原因で、気道がふさがれることにより発症します。
また、心不全などの病気が原因で起こることもあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)
このような症状の方は
ご相談ください
  • 大きないびきをかく
  • 呼吸が止まっていると指摘された
  • 日中眠くなり、仕事に集中できない
  • 朝起きたとき、頭痛や身体のだるさがある
  • 血圧の薬を飲んでも朝の血圧が高い

上記のような症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は寝ている間に呼吸が止まる無呼吸や、呼吸が弱くなる低呼吸を繰り返す病気です。
SASがあると以下のように病気や事故の可能性が上昇するといわれています。

  • 高血圧
    約2倍
  • 不整脈など心臓病
    約3倍
  • 糖尿病
    約1.5倍
  • 脳卒中(脳梗塞や脳出血)
    約4倍
  • 運転中の眠気のために、交通事故を起こす可能性
    約2.4倍

SASの治療をすることによって、これらのリスクを低減できることも報告されています。

診断の流れ

01 問診
まずは医療機関で問診を行います。
02 簡易検査

検査は顔と指にセンサーを装着するだけの簡便な検査です。患者さまがご自宅で装着して、通常通り就寝します。
後日返却された装置の記録データを解析します。

簡易検査

03 検査結果
検査結果に応じて、治療が望ましいかどうかや、さらに精密検査が必要かどうかを説明します。
04 精密検査
簡易検査で判断ができない場合に行います。1泊入院での検査が必要なため、実施している医療機関をご紹介します。

治療方法

CPAP療法

睡眠中、鼻に特殊なマスクを装着し、適切な圧力の空気を送り出すことで気道の狭窄や閉塞を防ぎ、無呼吸や低呼吸を防いで快適な呼吸を実現します。専用の装置を使用することで、ご自宅や旅行先でも治療を行うことが可能です。睡眠の質が改善することで、日中の眠気を改善したり、心臓や血管への負担も軽減できたり、心疾患・脳卒中などの発症や進行を抑制できることが報告されています。CPAP療法と併せて、肥満解消などの生活習慣病の改善も重要です。

CPAP療法

CPAP療法
当院で使用しているCPAPの一例 レスメド AirSense™ 11 レスポンド

詳しくは以下のサイトをご参照ください。